製造現場の声を聞きながら
新しい製造条件の確立に挑戦する

PEOPLE

未来を考える人たち

製造現場の声を聞きながら新しい製造条件の確立に挑戦する

倉持 有希

YUKI KURAMOCHI

倉持 有希

YUKI KURAMOCHI

  • 素形材事業部 AMセンター室(広田駐在)
  • 2020年度入社
  • 工学部卒
  • 素形材事業部 AMセンター室(広田駐在)
  • 2020年度入社
  • 工学部卒

INTERVIEW

01

快く支えてくれる製造現場の皆さん

就職活動では、「製造現場に関わる仕事が自分に合っていそうだ」と考えて、様々なメーカーをまわりました。現在は、製造ではなく、研究開発的な業務を担う部署に所属しています。しかし、近い将来の量産を見据えた試作ラインでの試験溶解に、製造現場の皆さんと一緒に関わる仕事ですから、自分としては非常に楽しんで働くことができています。試作ラインでの試験溶解は、設備を実際に動かす製造現場の皆さんに協力してもらいながら進める業務です。私の何倍も経験があり、年も離れた皆さんとコミュニケーションを取ることは、大変に思われそうですが、そんなことはありません。作業と作業の合間をうまく見つけて、「ちょっといいですか」と声を掛けると、誰もが快く、現状の試作ラインへの意見や私がつくった治具に対する評価を教えてくれます。

INTERVIEW

01

INTERVIEW

02

INTERVIEW

02

事業部の将来につながるプロジェクトに関わるやりがい

現在私が担当している業務は、水アトマイズ法による金属粉末の試作ラインです。水アトマイズ法とは、高温の溶湯(溶けた金属)に高圧の水(ガス)を吹きかけて、急冷凝固をさせて金属粉末をつくるという工程です。試作ラインを使った試験溶解に立ち合い、できた試作粉末を検査し、その結果を基に粉末品質特性の改善に向けた方策を検討、実施するのが私の仕事です。また溶解作業や粉末特性改善のために必要な治具製作や工事の実施の一部を任されています。今回の試作ラインでは、金属粉の中でも軟磁性粉末の特性向上を目指しています。軟磁性粉末は、コンピュータや電子機器の部品をはじめ、幅広い市場で使われる素材です。事業部の将来につながるプロジェクトですから、プレッシャーもありますが、やりがいを持って取り組んでいます。

INTERVIEW

03

試作ラインで確立した製造条件を量産ラインへ

粉末特性改善に向けて、粉末製造中の状態を確認・把握するための調査は、入社してから今までで最も難易度の高い仕事でした。最初は溶解から金属粉末の製造作業のどこの状態を確認・把握すべきか、全く見当がつきませんでした。それでも現場で現物を見て「この箇所の状態を確認して改善点を見つければ、粉末の特性が変えられるかもしれない」といったイメージを何度も描いて検討するうちに、次第にやること・やるべきことが見えてきました。現在は、これまでの検討結果を実行に移しており、試作ラインでの製造条件と粉末特性の関係を見える化するために、粉末の製造状態を細かく計測、データ化するセンサー類の設置に取り組んでいます。センサーで収集したデータを活用し、特性の優れた金属粉末の製造条件をまずは試作ラインで確立させ、一日も早く量産ラインへ展開していきたいと考えています。

INTERVIEW

03

CAREER

1年目から裁量を持って仕事を任される

配属された当初は、試作ラインに関するデータ入力など補助的な業務からスタートしましたが、 10月頃から、製造現場から要求が出た治具の発注を任されるようになりました。そして2年目になるとすぐに、上司が手掛けていた業務を引き継ぐ形で、試作ラインへのセンサー設置工事の一部を担当するようになりました。今は任されたセンサー設置をやり遂げることで精いっぱいですが、金属粉に関する知識を蓄えて、先輩の皆さんに自分の意見やアイデアを、自信を持ってぶつけられるようになりたいと思っています。

休日の過ごし方

自分で手入れした農機具で実家の米づくりを手伝う

実家が千葉で米農家をやっていて、休みにはよく米づくりの手伝いをしています。農作業というと、「大変そうだ」と思われるかもしれませんが、そうでもありません。昔から農機具をいじるのが大好きで、自分で手入れをした農機具で作業をしている時間が、私にとっては非常に楽しいのです。またオフには、よく旅をしています。訪れた先では、地元のラーメン屋さんめぐりをします。特に事前の下調べをすることはなくて、「見かけたお店にふらっと入る」のが私流のやり方です。