生物多様性への取り組み
当社では、「環境にやさしい製品」を重要課題の一つに掲げ、自社だけでなくお客様や社会全体の環境負荷低減に資する製品の開発・販売を行っています。
自然環境保全活動への参加(荒川河川敷の環境保全活動)
ネットゼロ社会の実現に向けた活動の一部として、また従業員の教育や意識向上を目的として、NPO法人荒川クリーンエイド・フォーラム様開催の「里川創造プロジェクト」に参加しました。参加者は、河川敷の清掃や外来植物の除草による日本古来の植生回復に向けた取り組み等を行うとともに、講義やワークショップを通じて、河川ごみが地球に及ぼす影響や海洋プラスチックについて学びました。
参加者からは「清掃・除草作業は大変だったが充足感が得られた」「環境問題や生物多様性について考える良いきっかけとなった」といった声があがりました。
こうした取り組みを継続していくとともに、参加しなかった従業員にも広く周知していくことで、社内の「生物多様性」意識の向上を図ってまいります。


関連団体への参画・寄付等
当社では、生物多様性や自然保護活動の支援を行う「経団連自然保護基金」へ、毎年一定額の寄付金を拠出しています。また、2024年1月には「経団連生物多様性宣言・行動指針」に賛同し、「経団連生物多様性宣言イニシアチブ」に参画しました。
原材料・副産物等の再活用
(藻場造成に寄与する製鋼スラグを活用した新規製品の開発)
近年では、磯焼けと呼ばれる海の砂漠化進行による藻場の減少が問題となっていますが、鉄鋼生産の副産物として発生する製鋼スラグは、海藻に有用な成分(窒素・リン・鉄)を含んでおり、これを活用することで藻場の再生を図ることが出来ます。さらに、藻のみならず海藻を餌や住処とする貝・魚の増加や、海藻場の回復で大気中のCO2吸収源としての効果も期待できることから、生物多様性という社会問題の解決に寄与する当社の新規事業の一つとして、当社工場のある室蘭市をはじめとする自治体とのパートナーシップも活用しながら、現在開発を進めています。

(耐火物のリサイクル)
鉄鋼などの生産工程で使用された使用済み耐火物のゼロエミッション化を進めています。生産工程で使用された耐火物は異物の付着・混入等により、従来は再利用が難しく廃棄することが一般的でしたが、独自の分離法により耐火物と不純物に完全分離する技術の開発を進めています。
