地域・社会貢献
当社グループは経営理念に「社会への貢献」を掲げるなど、社会課題解決への取り組みを企業が果たすべき重要な責務の一つと認識し、グループ全体で地域・社会貢献活動の取り組みを進めています。
社会貢献活動に関するガイドライン
当社グループでは、社会貢献活動のより一層の強化に向けて「三菱製鋼グループ社会貢献活動ガイドライン」を策定しております。当社グループとしての方向性を明確にすることで、グループ一丸となった社会貢献活動の推進に取り組んでいます。
三菱製鋼グループ社会貢献活動ガイドライン
社会と当社グループの双方の課題解決や持続的成長に寄与する活動であることを原則とし、「環境」・「地域」・「人」の3つをキーワードに、当社の事業活動やステークホルダーと関係性の深いテーマを「重点分野」と位置付け、活動を推進してまいります。
社会貢献投資額
取り組み事例
社会貢献活動
企業版ふるさと納税を実施
当社は企業版ふるさと納税制度を活用し、当社グループの主要生産拠点が所在する、北海道室蘭市・福島県会津若松市・千葉県市原市・長崎県長崎市へ寄付を行いました。
当社グループとしては2022年度に続き2度目の実施となります。今回は、各自治体のプロジェクトの中から、当社に関わりの深い事業や中高生の教育を通じた将来の就職支援、従業員にも身近な課題である子育て支援に関連したプロジェクト等に対して寄付を実施いたしました。
地元慈善団体への寄付活動(北米)
MSSC CANADA INC.では、地元慈善団体Good Fellowsに対して寄付を行っているほか、同団体を通して、従業員から地元チャタム・ケントの子どもたちに4箱分のおもちゃを寄贈しました。この活動は、クリスマスの日におもちゃを貰えない子どもがいなくなるようおもちゃを寄付する活動で、同社ではこの取り組みに毎年参加しています。
孤児院への寄付・訪問(タイ)
MSM (THAILAND) CO.,LTD.では、会社近郊のPATTAYA ORPHANAGE(孤児院)に対し、教育資金や従業員協賛のベビー用品等の寄付を行いました。また当日は、従業員の代表が昼食の提供もさせていただき、子どもたちと触れ合いの時間を過ごしました。
児童労働防止プロジェクトへの参加(フィリピン)
MSM Philippines Mfg. Inc.(フィリピン)では、ラグナ州労働雇用省の児童労働防止プロジェクト「ANGEL TREE PROJECT」活動に参加しました。
同社の従業員が、マラソンへの参加費の一部が児童労働防止と児童労働者の自立支援に役立てられる「ANGEL TREE PROJECT ECO RUN」に参加しました。
生活・衛生用品の提供や蚊の駆除を実施(インドネシア)
PT. JATIM TAMAN STEEL MFG.(インドネシア)では、CSR活動の一環として近隣住民の方へ米や砂糖、インスタントラーメン、オイルを寄付しました。さらに、孤児に対する支援金やモスク建設のための建材の寄付、地元住民の収入向上を目的としたナマズ養殖池の建設等も行っています。
また、蚊を媒体としたデング熱の発症を未然に防ぐため、毎年蚊の駆除を実施しています。
ア・ドリーム ア・デイ IN TOKYOへの支援
当社は、公益社団法人ア・ドリーム ア・デイ IN TOKYOへの寄付を実施しています。同団体は、難病を抱えるお子さんとそのご家族を東京旅行に招待し、楽しい想い出づくりができるよう医療面でのサポートも含め、支援を行っている団体です。
また当社の従業員も、同団体のボランティアに参加し、ご家族の旅行のお手伝いをさせていただきました。
アジアの子供たちへ絵本を届ける運動
アジアの子供たちへの教育支援活動を行っている公益社団法人シャンティ国際ボランティア会の「絵本を届ける運動」に賛同し、2013年度より活動を行っています。
貧困や紛争地域で経済的・社会的に教育が困難な子供たちを支援するために、図書が不足している各国へ、現地の言葉に翻訳したシールを貼った絵本を届けています。
「日本の水産品に対する応援消費」の取り組み
ALPS処理水の放出を契機とする中国等の日本の水産品輸入停止に伴う経団連からの「日本の水産品に対する応援消費」の要請を受け、当社でも取り組みを実施しています。社内研修の懇親会では、対象地域の名産品を購入し提供しました。また、「魅力発見!三陸常磐ものネットワーク※」に参加し、こうした取り組みをさらに進めるべく検討を進めています。
- ※産業界、全国の自治体、政府関係機関から広く参加を募り、三陸・常磐地域の水産物等の“売り手”と“買い手”をつなげることで、「三陸・常磐もの」の魅力を発信し、消費拡大を推進するプロジェクト
災害備蓄品寄贈
会社で備蓄している災害備蓄品の入れ替えにあたり、賞味期限前の非常時用食品をフードバンク「セカンドハーベストジャパン」に寄贈しました。本取り組みはフードロスの削減に寄与するとともに、児童養護施設や母子支援施設といった福祉施設等の食べ物を必要としている人たちのもとに届けられ役立てられています。
地域の皆様との交流
八幡臨海まつり(千葉製作所)
千葉製作所では、地元町会、商店会をはじめとする諸団体と八幡臨海部町会連合会に所属する地元企業群とが一体となって開催される「八幡臨海まつり」に参加しています。まつりの企画運営や模擬店の出店などを通して、地域とのコミュニケーション を図っています。
納涼夏祭り(広田製作所)
広田製作所では、毎年8月に納涼夏祭りを開催しています。広田製作所従業員や協力会社の方だけでなく、近隣住民の方々にも参加いただき、大いに賑わいます。
輪西神社例大祭に参加(三菱製鋼室蘭特殊鋼㈱)
北海道室蘭市では、地元輪西の商店街、町会と地元企業が一体となって7月に「輪西神社例大祭」が行われます。三菱製鋼室蘭特殊鋼㈱は、この祭りに参加し、神輿渡御で所長が裃姿で街を練り歩き、地域とのコミュニケーションを図っています。
むろらん港まつりに協賛
三菱製鋼室蘭特殊鋼㈱は、室蘭最大のお祭り「むろらん港まつり」に協賛しています。納涼花火大会をはじめ、総参加市民おどりや室蘭ねりこみなど、さまざまな催しが繰り広げられました。
近隣地域への環境説明会(広田製作所)
広田製作所では、ご要望に応じて近隣地域の各区長様や市の環境生活課様に環境説明会を開催しています。希望があれば工場見学会も併せて行い、近隣住民の皆様に当社について知っていただける機会となっています。
道内の学生を対象とした工場見学会を実施(三菱製鋼室蘭特殊鋼㈱)
同社では、北海道札幌工業高等学校や室蘭工業大学といった道内の学校の学生を対象に、授業の一環として工場見学の受け入れを行っており、製造部長からの概要説明や、製鋼・圧延・精整の3工場の見学等を実施しています。
三菱製鋼長崎製鋼所原爆殉職者慰霊祭
長崎県長崎市にあった、旧三菱製鋼長崎製鋼所で勤務中に原爆で殉職された1,400 名以上の諸先輩方の慰霊祭を、毎年8月9日に実施しております。
近隣地域清掃活動の実施
各拠点において、構内や工場周辺地域の美化活動を行っています。
地域防災への協力
千葉製作所と三菱長崎機工㈱は、消防団への協力事業所として各自治体から認定を継続して受けています。この制度は、地域での災害発生時に、消防団員として登録している従業員を派遣し、災害の早急な収束に協力するものです。自治体と連携し、地域の防災体制がより一層充実することを目指しています。
スポーツへの支援
日本車いすバスケットボール連盟とオフィシャルサポーター契約を締結
当社は2023年より、一般社団法人日本車いすバスケットボール連盟(略称JWBF)とオフィシャルサポーター契約を締結しています。
車いすバスケットボールは、スピード感があり迫力満点で、パラスポーツの中でも人気が高い競技です。また、障がいの有無や年齢、性別等に関わらず、誰もが参加できる“インクルーシブスポーツ”としても、注目が高まっています。
当社では、オフィシャルサポーターとしての協賛活動を通じて、車いすバスケットボールの普及と発展に貢献するとともに、社内への情報発信や社内イベント(体験会、試合観戦)の開催をとおして、ダイバーシティの理解度向上や社員の一体感醸成・満足度向上を図っています。
アマチュアゴルファー・鈴木新一選手とスポンサー契約を締結
当社は、2023年9月よりフィリピンを拠点に活動するアマチュアゴルファーの鈴木新一選手とスポンサー契約を結びました。
まもなくフィリピンへの拠点進出30周年を迎える当社は、これまでにフィリピン国内で受けた恩恵に感謝し、また、今後のフィリピン社会のさらなる発展へ寄与するため、今回、日本とフィリピンのバックボーンを持ち、早くからゴルフに慣れ親しんできた鈴木選手の「フィリピン国内のみならず、今後、日本や海外のトーナメントでの経験を重ねて、世界を代表するようなゴルファーになりたい」という情熱に共感し、鈴木選手の夢をサポートすべく、契約に至りました。
今回の契約が、鈴木選手の活動の一助となることを願っています。
三菱長崎機工㈱が長崎ヴェルカの公式パートナーに
三菱長崎機工㈱は2023年より長崎県を本拠地とするB1男子プロバスケットボールチーム『長崎ヴェルカ』の公式パートナーとなりました。三菱長崎機工㈱はこれからも長崎ヴェルカを応援していきます。
あいづスポーツフェスティバルへの協賛
広田製作所では、2024年4月6~7日にかけて会津総合運動公園内で行われた「あいづスポーツフェスティバル」に協賛を行いました。このイベントは、会津地域の子供たちにスポーツと触れ合う機会を提供することを目的に開催されたイベントです。
当日は、地元福島のバスケットボールチームの試合も行われ、両日合わせて約4,000名近くの方が来場するなど大いに盛り上がりました。
当社では、社員一人ひとりの社会課題に対する意識向上に向けて、社会貢献活動の社内浸透に向けた取り組みを進めています。
❶社内広報媒体による教育・周知活動
(活動の紹介及び参加された方の体験談等)
❷従業員の意識調査アンケートの実施
❸ボランティア休暇制度の活用
特にボランティア休暇制度については、アンケートによる従業員からの要望も高かったことから、社会貢献活動の浸透・参加率アップなど発展の基盤となるものとすべく、周知活動に加え、より使いやすいものへの制度変更も含めて、取り組みを進めています。