当社のサステナビリティ経営について

サステナビリティに関する基本方針

三菱製鋼グループは、いかなる経営環境の変化にも対応できる企業体質を確立することを重要課題と認識し、競争力ある事業の育成を通じて、持続的かつグローバルに発展することを経営の基本方針としております。
この方針の下、「経営理念」と「三菱製鋼グループ企業行動指針」「三菱製鋼グループ行動規範」に基づき、自らの社会的使命を果たすことでより信頼される企業を目指し、お客様・お取引先様・株主・従業員・地域社会など各ステークホルダーとの対話を通じて、持続可能な社会の実現に貢献します。

Environment(環境)

三菱製鋼グループは地球環境の保全が人類共通の最重要課題の一つであると認識し、事業活動のあらゆる面で環境の保全に積極的に取り組みます。

Social(社会)

三菱製鋼グループは人権、人格、個性と多様性を尊重し、安全で働きやすい職場環境を確保するとともに、人材の育成を通じて企業活力の維持・向上を図ります。

Governance(ガバナンス)

三菱製鋼グループはグローバルな事業活動において法令や社会規範を遵守し、公正で透明、自由な競争並びに適正な取引を行うとともに、企業価値の最大化を図るため常に最良のコーポレートガバナンスを追求し、その充実に継続的に取り組みます。

サステナビリティ推進体制

当社では、サステナビリティ委員会(委員長:社長執行役員)にて、サステナビリティに関する重要課題を審議するとともに、取締役会においても原則毎月、サステナビリティに関する審議を行っております。
サステナビリティ委員会の下部組織として、「地球環境委員会」、「カーボンニュートラル委員会」と「ESG推進室」を設け、サステナビリティ関連のリスク及び機会に関する評価、管理を含む当社のサステナビリティ推進に向けて、全社横断的に対応できるマネジメント体制としております。

※ESG各課題への取り組み強化、情報開示のさらなる充実・高度化を推進し、社内外への浸透を図るための非財務情報を統括する「ESG推進室」を新設。

2023年度の取締役会における主な報告・審議内容

  • カーボンニュートラルに向けた進捗
  • 人権尊重の取り組み
  • TCFD提言に基づく情報開示
  • 社会貢献・地域共生活動について
  • 人的資本の取り組み
  • サステナビリティに関する情報開示について

サステナビリティ推進体制図

サステナビリティ推進体制図

重要課題(マテリアリティ)

当社はサステナビリティ経営をより効果的に推進するため、「社内における重要度」と「社外から当社グループへの期待度」を軸としてテーマを洗い出し、5つの重要課題の特定を行い、加えてSDGsにて掲げられた17の目標と169の達成基準との関わりを整理しております。
なお重要課題については、当社の状況や取り巻く事業環境等を踏まえ、定期的に再検証・見直しを行っております。今後これらの活動をより拡大・進めていくことで、持続的な社会の実現に貢献するとともに、企業価値の向上と持続的成長を実現していきます。

重要課題とSDGsとの関連性及び活動内容

重要課題概要重要課題選定の理由と主な取り組み対応する17の目標関連ページ
新規事業の創出と
戦略事業の育成
「環境対応」
「海外事業」
「EVシフト」
をキーワードとした
戦略事業の育成

現在の基盤事業である国内特殊鋼鋼材と自動車向けばねでは将来的な需要構造の変化が想定されるため、新規事業を含む戦略事業の育成が当社にとって重要な課題と認識しています。2023中期経営計画では、この戦略事業の育成を4大方針の一つに定め、2030年までに事業構成比率を30%⇒50%に引き上げることを目標に、積極的な成長戦略投資に向けた種まきを進めている段階です。

9 産業と技術革新の基盤を作ろう
12 つくる責任 つかう責任
13 気候変動に具体的な対策を
環境にやさしい製品
お客様や会社の
環境負荷低減に
貢献する
製品の提供

ばねの軽量化やEV向け製品、再生可能エネルギー、サーキュラーエコノミー等の環境関連製品については、社会課題の解決につながるとともに、市場の成長も期待でき当社の事業成長にもつながる重要なテーマと認識しています。

6 安全な水とトイレを世界中に
12 つくる責任 つかう責任
13 気候変動に具体的な対策を
環境にやさしい生産
カーボンニュートラルを
はじめとする
生産時の
環境負荷低減

気候変動等が大きな社会課題となる中で、カーボンニュートラルをはじめとする生産時における環境負荷低減はステークホルダーからの要請が高まっているだけでなく、「カーボンニュートラル鋼・ばね・特殊合金粉末」といった新たな需要獲得にもつながると考えています。

7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
9 産業と技術革新の基盤を作ろう
12 つくる責任 つかう責任
人的資本経営の推進
社員一人ひとりが
持つ力を伸ばし
会社の強みとしていく
人的資本の活用 

当社のありたい姿を実現し、持続的に成長していくためには、それを支える「人材」の強化・育成が不可欠です。
中期経営計画では「人材への投資」を4大方針の一つに掲げ、従業員エンゲージメントの向上や人材育成の強化に向けた施策・投資を進めています。

3 すべての人に健康と福祉を
5 ジェンダー平等を実現しよう
8 働きがいも 経済成長も
10 人や国の不平等をなくそう
ガバナンスの強化
サステナビリティ
経営を支える
ガバナンス面の
さらなる強化

サステナビリティ経営の土台となる「ガバナンス体制の強化」も重要な課題と認識しています。
コーポレート・ガバナンス体制のさらなる強化を進めるとともに、コンプライアンスの徹底やリスク管理体制の強化を進め、持続的成長の地盤をしっかりと固めていきます。

8 働きがいも 経済成長も
10 人や国の不平等をなくそう
16 平和と公正をすべての人に