株主・投資家とともに
当社は、「三菱製鋼グループ企業行動指針」及び「コーポレート・ガバナンスに関する基本方針」に基づき、株主・投資家に対して公平かつ適時適切な情報開示を積極的に行います。
また、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資するため、株主・投資家との間で建設的な対話を行います。
株主・投資家との対話に関する方針
当社では、「株主・投資家との対話に関する基本方針」を策定し、当社ウェブサイトに公開しております。
また、定期的に機関投資家や株主の方との面談を行っており、株主・投資家の皆様からいただいたご意見は速やかに経営トップをはじめとする経営陣へフィードバックを行い、経営に反映させる体制を取っています。
また当社では、保有数上位の機関投資家の方を対象としたSR活動の取り組み強化を進めており、代表取締役専務執行役員や広報・IR部/総務部担当役員のほか、一部の機関投資家の方を対象に、社外取締役も含めた面談を行っています。
当社の中長期ビジョンや資本コストを踏まえた経営について、E・S・Gの各種取り組み等のテーマを中心に対話を行うとともに、対話によって得られたご意見等を取締役会で報告し、経営にフィードバックすることで、さらなる取り組みの強化につなげています。
今後も、株主・投資家の方との建設的な対話に向け、取り組みの強化に努めてまいります。
株主・投資家との対話に関する体制及び実施状況
対話に関する体制及び実績
体制

2024年度実績
| 内容 | 当社対応者 | 回数(のべ数) |
| ❶ SR面談(機関投資家面談) | 代表取締役常務執行役員 青池 慶介 社外取締役 竹内 美奈子 執行役員広報・IR部長、執行役員総務部長 | 9社 |
| ❷ IR面談 | 執行役員広報・IR部長、上席執行役員経理部長 | 23件 |
| ❸ 問い合わせ対応 | 広報・IR部 | 随時 |
| ❹ 決算説明会 | 代表取締役社長執行役員 山口 淳 代表取締役常務執行役員 青池 慶介 他 | 2回 |
| ❺ ESG説明会 | 代表取締役常務執行役員 青池 慶介 他 | 1回 |
| ❻ 株主総会 | 代表取締役社長執行役員 山口 淳 他 | 1回 |

年2回、経営陣により、決算内容及び中期経営計画の進捗や将来の事業展開について説明を行っております。
なお、当日の模様の動画や質疑応答の要旨については、当社ウェブサイトにも公開しております。
当社の足元の状況や今後の取り組みについて、より理解を深めていただけるよう、当期の実績に加え次期の見通しや中期経営計画の進捗等についても、あわせて説明を行っております。なお、当日投影・配布した資料は、当社ウェブサイトにも掲載しております。また、当日ご来場いただけなかった株主の方向けに、株主総会の模様の映像を、当社ウェブサイトに3カ月間掲載しました。
フィードバックの実施状況
体制

フィードバックの内容
| 内容 | 対象 | 頻度 | |
| ❶ 株主・投資家面談報告 | 株主・投資家との対話の内容や頂いた意見とその対応方針 等 | 取締役会メンバー 経営会議メンバー | IR面談報告 1回/四半期 SR面談報告 1回/年 年間報告 1回/年 |
| ❷ 決算説明会報告 | 決算説明会の質疑要旨 等 | 取締役会メンバー 経営会議メンバー | 年2回(中間・期末) |
| ❸ 定例報告以外 | 広報・IRレポートの発行 (IR面談/株主からの問い合わせの内容等) | 経営会議メンバー | 毎月 |
❹ 社員に向けた説明・フィードバック | 社内広報誌等を活用して展開 ● 決算説明や中計の進捗報告 ● ESGの取り組み紹介 ● IR面談/株主からの問い合わせの要旨 等 | 当社社員 | 毎月 |
主な対話のテーマ
| テーマ | ||
| 事業戦略等 | ● 資本コストや株価を意識した経営について ● ROICの活用や事業ポートフォリオの最適化 | ● 戦略事業の進捗や詳細 ● PBR改善に向けた取り組み |
| E(環境) | ● カーボンニュートラルに向けた削減計画の進捗 ● 生物多様性開示の検討状況 | ● 気候変動に係る機会について(環境関連製品等) |
| S(社会) | ● エンゲージメントサーベイの結果と改善に向けた施策 ● 会社の目指す姿実現に向けた人材戦略 | ● 人権デュー・ディリジェンスの実施状況 ● 多様性の確保(女性役員・管理職・従業員比率等) |
G(ガバナンス) | ● 指名報酬委員会の活動状況と議論の内容 ● 取締役会メンバーの構成(スキルマトリックスを含む) | ● 取締役会の実効性向上に向けた取り組み ● 役員報酬のインセンティブ強化 |
対話を踏まえて取り入れた事例
| 実施済みの主な項目 | 一部対応・検討中の主な項目 | |
| 事業戦略等 | ● ROIC経営の導入と事業ポートフォリオ最適化に向けた方針明示 ● 株主資本コストの認識見直し ● 統合報告書をはじめとする情報開示の高度化 | ● パーパスの言語化 ● 非財務項目のKPI設定拡充 ● ROIC経営の定期的な進捗報告と実効性向上 |
| E(環境) | ● カーボンニュートラルに向けた削減目標の見直し ● カーボンニュートラルに向けた計画と進捗の開示 ● Scope3の開示範囲拡大 | ● TNFDに基づく生物多様性開示 |
| S(社会) | ● エンゲージメントサーベイの実施と結果の開示 ● 人権デュー・ディリジェンスの実施と結果の開示 | ● 人材ポートフォリオの最適化を含む人材戦略の開示と推進 ● 多様性(女性管理職・従業員比率)の向上 |
| G(ガバナンス) | ● スキルマトリックスの開示拡充 ● 役員報酬への非財務指標の組み入れ ● 役員報酬の役位に応じた業績連動ウエイト引き上げ ● 特別顧問制度の廃止 ● サクセッションプランの作成・開示 | ● 取締役会におけるさらなる議論活性化 (戦略的議題へのフォーカス) ● 当社のあるべき機関設計の検討 |