カーボンニュートラルに向けて
中長期ビジョン
当社グループは、以下の中長期環境ビジョンに則り、2050年に向けて活動してまいります。

GHG排出量削減
当社では、国内のScope1・2の排出量について、「2030年度で基準年(2013年度)比50%削減」「2050年度カーボンニュートラル」を目標に掲げ、達成に向けた取り組みを推進しております。
2025年度は、計画値28.0%に対し、実績は30.2%と、順調に進捗しております。

なお当社では、2025年度の排出量より集計の範囲を拡大し、海外子会社も含めたGHG排出量の集計・公表を行っております。「2030年度で基準年(国内:2013年度、海外:2021年度)比50%削減」「2050年度カーボンニュートラル」を目標に掲げ、グローバルでの達成に向けた取り組みを推進してまいります。

■ライフサイクル全体のGHG排出量
| 直接排出 (Scope1) | 間接排出(Scope2) | 間接排出(Scope2) | サプライチェーン上 | ライフサイクル 全体の排出量 (Scope1+2+3) *1 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024年度 *2 | 実績 | 127,009 | 171,204 | 204,032 | 1,951,875 | 2,282,916 |
| 2025年度 *3 | 目標 | 121,315 | 172,309 | 214,171 | 1,941,154 | 2,276,640 |
| 実績 | 114,317 | 103,878 | 138,602 | 1,864,807 | 2,117,726 | |
- ※1.Scope2はマーケット基準で算出しています。
- ※2.2024年度の値は第三者保証値です(集計範囲:三菱製鋼とその国内連結会社4社、海外子会社8社)ただし海外子会社8社については、Scope1・2とScope3カテゴリー1~2のみ集計しています。
- ※3.2025年度数値についても、今後第三者保証を取得する予定です。
■Scope1,2,3のGHG排出量推移

- ※Scope2はマーケット基準で算出しています。
- ※2024年度の値は第三者保証値です(集計範囲:三菱製鋼とその国内連結会社4社、海外子会社8社)ただし海外子会社8社については、Scope1・2とScope3カテゴリー1~2のみ集計しています。
- ※2025年度数値についても、今後第三者保証を取得する予定です。
■Scope3 カテゴリ別GHG排出量
環境データの詳細については「環境データ」をご覧ください。
目標達成に向けた取り組み
当社は、2022年度下期より国内事業においてICPを用いてCO2削減効果を仮想金額で上乗せすることで、カーボンニュートラル関連の設備投資を推進しております。
- 内部炭素価格:10,000円/t-CO2
- 適用範囲:国内事業における設備投資
当社は役員報酬制度を見直し、2023年度より賞与と株式報酬の評価指標に非財務指標を組み入れることを指名報酬委員会で諮問、取締役会で決定し、導入しております。環境指標ではCO2排出削減が対象となり、目標に対する達成状況が支給額に反映されます。
千葉製作所では、2022年4月より電力会社より購入する全ての電力をCO2フリー電力に切り替えました。また広田製作所でも、2023年4月よりCO2フリー電力への切り替えが完了しています。これにより、当社の主要拠点4工場の内、2工場の電力のCO2フリー電力化が完了したこととなります。
| 拠点 | 2024年度 GHG排出削減量 ※マーケット基準 | 導入時期 |
|---|---|---|
| 千葉製作所 | 7,704t削減 | 2022年4月 |
| 広田製作所 | 4,167t削減 | 2023年3月 |
- 各国のカーボンニュートラル目標に合わせ、省エネ技術の各拠点への導入を推進しております。
- 以下の海外3拠点において、電力契約を100%再生可能エネルギー由来に切り替えました。
| 拠点 | 導入時期 | 拠点でのCO2削減率 ※ |
|---|---|---|
| MSM Philippines Mfg. Inc. マニラ工場(フィリピン) | 2025年4月~ | 約97%削減 |
| MSM SPRING INDIA PVT. LTD.(インド) | 2025年5月~ | 約56%削減 |
| PT. JATIM TAMAN STEEL MFG.(インドネシア) | 2025年10月~ | 約78%削減 |
- ※Scope1,2のみ集計(2024年度比)
これらの施策により、当社グループの海外全体では52%、連結全体でも25%の排出量削減となりました(2024年度比)。また、MSM (THAILAND) CO., LTD.(タイ)についても、2026年4月より順次切り替えを予定しております。
今後も、グローバルネットワークを活かし、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを継続してまいります。

当社は、2050年カーボンニュートラルの実現と社会変革を見据え、企業の成長、生活者の幸福、地球環境への貢献が同時に実現される経済社会システム全体の変革を目指す「GXリーグ基本構想」に賛同し、2024年2月に「GXリーグ」へ参画いたしました。
また2026年4月には、GXに関する官民連携の取り組みを一層推進するため発足した「GX フューチャー・コンソーシアム」、同年6月には、企業を起点としたGX需要創出及び円滑な資金供給に向けたルール形成等を官民で推進する「GX フューチャー・リーグ」へ、それぞれ参画しています。
引き続き、CO2排出量の削減に向けた取り組みを進め、カーボンニュートラル社会の実現に貢献するとともに、各国・地域のカーボンニュートラル目標に合わせ、省エネ技術の各拠点への導入を推進してまいります。

当社は、CDP※(Carbon Disclosure Project)が実施する2025年度の調査において、「A-」(昨年はB)、「水セキュリティ」分野で「B」(昨年はC)スコアを獲得しました。
両分野とも、昨年よりスコアアップとなり、当社としては過去最高の評価となりました。特に「気候変動」の「A-」スコアは、8 段階中上位2番目の評価であり、「環境問題への取り組みにおいてベストプラクティスを実践している」とされる「リーダーシップレベル」に該当します。
※CDP:企業や自治体を対象として、環境関連の戦略や取り組みを8段階で評価・情報開示する国際的な非営利団体
当社グループでは、2024年度(2024年4月~2025年3月)のGHG排出量および環境パフォーマンスデータ(取水、廃棄物(国内のみ))について、国際的な基準である「JIS Q 14064-3:2023 (ISO 14064-3:2019)」に準拠した第三者検証を実施し、その検証機関であるソコテック・サーティフィケーション・ジャパン株式会社による保証報告書を取得しました。これにより、ステークホルダーの皆様に対し、より信頼性・透明性の高いデータを開示することが可能になりました。
対象範囲
三菱製鋼株式会社及び連結会社(日本国内子会社4社および海外子会社8社)
対象期間
2024年4月1日~2025年3月31日
対象項目
事業活動により発生する温室効果ガス(GHG)排出量(スコープ1、 スコープ2 、スコープ3(カテゴリー1~7、9~12、15)および環境パフォーマンスデータ(取水、廃棄物(国内のみ))
環境負荷低減の取り組み事例
自動車用巻ばねの戻し炉コンベアの省エネ化(千葉製作所)
自動車用巻ばねの戻し炉工程において、コンベア上に設置する「搬送用のコンベアスラットプレート」を薄肉化・穴あけして、軽量化を行いました。これにより、加熱に使用するエネルギー(都市ガス使用量)を削減することができました。(CO2削減量に換算すると、年間約560tの削減)


鋼材切断用ガスの水素代替活用によるCO2削減(室蘭製作所) ※チャレンジ・ゼロ イノベーション事例
鋼材製造工程におけるガス切断装置で使用しているLPGを水素に転換することで、CO2排出量ゼロを目指します。23年12月に量産試験用の設備導入を完了し、切断
試験を実施しました。現在は試験を継続しながら水素量の調整を行い、量産化に向けた拡大試験を進めています。今後は恒久設備化に向けた改造に取り組んでまいります。
