2025年度入社式 社長挨拶

その他

2025年04月01日

新入社員に挨拶する山口社長

皆さん入社おめでとうございます。代表取締役社長執行役員の山口です。本日、ここに17名の新しい仲間を迎えることができ、大変嬉しく思っております。三菱製鋼を代表してお祝いすると共に、皆さんを心から歓迎いたします。

また、記念すべきこの日にあたり、これまで皆さんを育ててくれたご家族をはじめ、支えてきて下さった方々に感謝の気持ちをぜひ伝えてください。そして、その気持ちを忘れずに持ち続けていただきたいと思います。

皆さんは、学生時代に新型コロナウイルスの出現によって日常が一変し、物理的な制約と急激な変化を受け入れざるを得なかった世代だと思います。この2年ほどはその制約が解かれていったとはいえ、会話がオンラインツール越しになるなど、コミュニケーションの取り方を含め、大きな変化があったことでしょう。そのような環境を乗り越えた皆さんは、AIなど新しいテクノロジーに精通し、また柔軟な発想力を持ち合わせているように見えます。変化が激しい現代において、皆さんはDXの導入や、新規事業の創案など、既存の枠組みを超えたアプローチができるのではないかと期待しています。変化を恐れず、何事にも挑戦して業務に励んでほしいと思います。

入社式の様子

さて、当社は1904年東京スプリング製作所という、紡績機械用の小さなばねをつくることから始まった、120年の歴史がある古い会社です。第一次世界大戦が始まると、ばねの材料は入手困難になり、我々の先人たちは、「それなら自分達でばねの材料を作ろう」と考え、素人が特殊鋼の生産に乗り出しました。これはまさに現代で言うベンチャー企業であり、「素材から製品まで」作り上げる精神は現在も引き継がれています。昨年は当社グループの生産拠点のうち、三菱製鋼室蘭特殊鋼、広田製作所、MSM (THAILAND) CO.,LTD. がそれぞれ節目の年を迎えました。どの拠点も逆風にさらされながら、時代の変遷に合わせ、事業構造を変えて今に至ります。皆さんもいつか壁にぶつかるときが出てくると思いますが、諸先輩方が乗り越えたように、次の節目を迎えるためにも、立ち向かってほしいと願っています。

当社は2030年のありたい姿として「人を活かし、技術を活かし、時代の波に乗りつづける」企業を目指し、「2023中期経営計画」を推進中で、本年度が最終年度となります。 2030年のありたい姿に掲げた目標を達成するには、ここにいる皆さんを始め、従業員一人ひとりの活躍が不可欠です。そのためにはまず、従業員の皆さんがケガなく安全に、そして心身共に健康であることが第一です。そして三菱製鋼が「働きやすく」「働きがい」のある会社であるよう、さらに皆さんが「三菱製鋼に入って良かった」と思える会社であるよう、私自身も皆さんの声に真摯に向き合っていきます。よりやりがいを持って活躍できる会社に発展させるために、一緒に頑張っていきましょう。皆さんの今後の成長と活躍を心から期待しています。