三菱製鋼グループ インド拠点におけるばね事業の強化について

企業

2024年04月09日

三菱製鋼グループは、ばね事業の海外拠点を有するインドにおいて、今後市場のさらなる成長が期待できることから、以下の通り事業強化に向けた取り組みを進めておりますので、お知らせいたします。

① 現地合弁会社における生産体制の強化について

当社グループの持分法適用会社であるStumpp Schuele & Somappa Auto Suspension Systems Pvt.Ltd.(インド カルナータカ州ベンガルール 以下5S)チェンナイ工場において、自動車用巻きばねの生産体制強化を行います。
同社は、三菱製鋼株式会社と現地ばねメーカー(Stumpp Schuele & Somappa Springs Pvt.Ltd.)の共同出資により2014年に設立、当社の主要顧客である日系自動車メーカーの現地生産拡大及びこれに伴う部品の現地調達化ニーズに応えてまいりました。インドの新車販売は、2022年に日本を抜いて世界第3位になるなど、世界首位となった人口増や所得向上を背景に自動車市場が急拡大しており、こうした需要の高まりに応えるべく、今回生産設備の増強を決定いたしました。設備の完成は2024年7月を予定し、生産能力は約2倍に拡大します。

設備増強中の5Sチェンナイ工場

② 鉄道車両用ばねの量産開始について

当社グループの連結子会社であるMSM SPRING INDIA PVT.LTD.(インド タミル・ナドゥ州チェンナイ、以下MSM-SI)において、新たに鉄道車両向けばねの量産を開始いたします。
インド政府の推し進める「Make in India」政策に基づく顧客の現地調達化ニーズに応えるとともに、同社の技術・品質が評価されたことにより受注が決定しました。既に顧客承認も得ており、2024年3月より本格量産を開始しております。
MSM-SIは、当社グループの建設機械用太巻ばねの生産・販売を主な目的として2014年に設立、現地の日系建設機械メーカーを中心に納入を行ってまいりましたが、車両用ばねの生産・販売は同社としては初めてとなります。

MSM SPRING INDIA PVT.LTD.

当社グループではインドを重要な成長市場と位置付けており、さらなる需要の取り込みに向けて積極的な拡販活動を進めるとともに、技術と品質の向上に取り組んでまいります。

<三菱製鋼グループ インド拠点>

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