北米子会社への増資実施について

企業

2024年03月29日

三菱製鋼(代表取締役社長執行役員 山口 淳、東京都中央区)は、当社グループのばね事業海外拠点であるMSSC CANADA INC.及びMSSC US INC.(以下、北米MSSC)に対する増資を決定いたしましたので、お知らせいたします。

1.増資の経緯

北米MSSCでは、材料価格や人件費等の諸コスト上昇を主因として、長らく損失計上が続いていましたが、不採算製品に対する大幅な価格改定交渉等の抜本的な収益構造改革を進めたことで、今期は大幅に収益が改善し、再建の目途が立ちました。

 こうした状況の中で、これまでは当社からの融資により資金面の支援を行ってきましたが、収益構造の改善を果たしたことから、今回、財務体質を強化し、更なる成長を目指すため、増資を決定いたしました。

2.増資の概要

  金     額 : 約220億円(増資実行時点のレートで換算)

  実 施 時 期 : 2024年3月

3.増資に伴う当社グループへの影響等

当社が北米MSSCへ増資を行うとともに、北米MSSCに対して行っている貸付の返済を受けるため、当社グループの連結業績及び財務に与える影響は軽微であると見込んでおります。

【北米子会社の再建進捗】

当初は、一時期の受注低迷に対する稼働率の向上やコスト削減による損益改善を目的として、US工場を閉鎖しカナダ工場に統合することで、再建を進める計画でした。しかしながら、現地における当社ばね製品の技術や品質はお客様から高い評価を受けており、撤退覚悟で進めた不採算製品に対する大幅な価格改定交渉が進展したことで、損益も大幅に改善しました。また、次期モデルにおける軽量化ばね・スタビライザ採用の話も進んでいることから、US工場での生産を継続することといたしました。

今回の増資により財務リストラを進めるとともに、さらなる製造コスト削減を進めることで、サステナブルに利益を創出できる企業体質への変革を加速させていきます。これにより来期以降では、再建から成長・拡大のフェーズへと移行していく計画です。

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